『鬼滅の刃』にはたくさんの感動シーンがありますが、その中でも不死川玄弥(しなずがわげんや)の最期は、多くのファンが涙した名シーンのひとつです。
この記事では、玄弥の死亡シーンについて詳しく解説し、彼の戦い方や兄・実弥(さねみ)との関係の変化についても触れていきます。
※ネタバレを含みますので、ご注意ください
不死川玄弥はいつ死亡した?
不死川玄弥は、無限城にて、
柱の三人(時透無一郎・不死川実弥・悲鳴嶼行冥)と共に戦いましたが、
上弦の壱・黒死牟(こくしぼう)と激闘の末、命を落としました。
不死川玄弥が死亡したのは何巻何話?
不死川玄弥が死亡したのは
21巻179話
上弦の壱・黒死牟との戦いに敗れ最期を迎えました。
不死川玄弥の最後の死亡シーンを解説!

名前 | 不死川玄弥 (しなずがわげんや) |
---|---|
享年 | 16歳 |
誕生日 | 1月7日 |
趣味 | 盆栽 |
好きなもの | スイカ |
能力 | 鬼を食べることで「鬼の力」を使う特異体質 武器は南蛮銃 |
対戦相手 | 上弦の壱・黒死牟 |
玄弥は、鬼を食べることで一時的に鬼の力を得ることができる特異体質を持っていました。

他の剣士と異なり、全集中の呼吸を習得できず、日輪刀の代わりに銃を使うという、鬼殺隊の中でも異色の存在!
黒死牟に両手と胴を切断される!
玄弥は無限城にて、上弦の壱・黒死牟に苦戦している時透無一郎(ときとうむいちろう)を目撃します。
玄弥は、無一郎を助けようと、南蛮銃で黒死牟を狙いますが、一瞬で背後を取られ、逆にピンチに!
銃を持っていた左腕を切り落とされ、剣を抜こうとした右腕も続けて切断されます。
さらに胴体を真っ二つにされ、通常なら即死となるダメージを負ってしまうことに…。
黒死牟の髪の毛と刀を呑み込みパワーアップ!
鬼を食べることで一時的に鬼の力を得ることができる玄弥は、胴体を真っ二つにされても即死にはなりませんでした。
首が急所だと気づいた黒死牟が、玄弥にトドメを刺そうとしたその時…
兄・不死川実弥が玄弥の前に颯爽と現れ、守りました!
よくも俺の弟を刻みやがったなァ
糞目玉野郎ォオ許さねェ
許さねェ
許さねェェ!!「鬼滅の刃」19巻166話実弥の台詞から引用
風柱🍃・実弥と黒死牟との攻防が続きますが、
黒死牟はここで初めて、おどろおどろしい刀身を見せます。
黒死牟の月の呼吸の斬撃を複数、体にくらいながらも、実弥は稀血により黒死牟を酩酊させます。
その状況を、まるで楽しんでいるかのような黒死牟の前に、岩柱・悲鳴嶼行冥が参戦!
その間に、なんとか自分も参戦しようと、
玄弥は無一郎に手伝ってもらいながら、
落ちていた黒死牟の髪の毛を食べ、分断された胴体を繋げることに成功!
最期まで…戦いたいんだ…
兄貴を…守る…
死なせたくない…「鬼滅の刃」20巻170話より引用
玄弥は、黒死牟の髪の毛を食べただけで、鬼化が進み、鬼舞辻無惨の声が頭の中で響くようなっていきました。
鬼の血が巡り、身体が動くようになった玄弥ですが、皆が苦戦する中、黒死牟に一瞬で斬られてしまったことの恐怖により、なかなか戦いに入っていけません。
玄弥は、自分の弱さに悔しさでいっぱいになりますが、そこで以前、炭治郎に言われた言葉を思い出しました。
一番弱い人が
一番可能性も持ってるんだよ玄弥
「鬼滅の刃」20巻172話 炭治郎の台詞より引用
この炭治郎のセリフにより勇気をもらい、
自分が戦闘に参加するには、
黒死牟の折れた刀の先を喰うしかない!と決心。
ドクンと、刀を呑み込みます。
玄弥は、鬼の目に変貌し、南蛮銃も変形しパワーアップしました。
南蛮銃の弾を黒死牟に撃ち込み血鬼術を発動
柱三人の連携により、黒死牟が一瞬ゆるんだ瞬間、無一郎が黒死牟の腹に剣を突き刺しました!
無一郎にあらかじめ打つときは、自分もろとも打て。
と言われていた玄弥は、その隙を見逃さず、鬼化した南蛮銃を放ちます。
黒死牟は、弾を刀で弾き返しますが、弾は生き物のように曲がり、黒死牟の体にめり込みました。
パワーアップしたことにより、血鬼術が使えるようになった銃は、着弾した箇所から木の根や幹が発生する術が発動し、黒死牟の体を固定することに成功!
半身を失っても…最後の力で黒死牟を拘束
自身の体から発生した根と幹により拘束された黒死牟は、大ピンチとなります。
しかし、黒死牟は、体中から大量の斬撃を発射!
根や幹を吹き飛ばし、さらなる斬撃が皆を襲います。
放たれた斬撃を避けることができず、
玄弥の体は縦に真っ二つに!
斬撃を喰らった無一郎も、下半身を切り落とされましたが、決して刀を放しませんでした。
上半身のみになったまま、柄を強く握りしめ赫刀し、黒死牟の腹にさらに押し込みます。
実弥と悲鳴嶼が、黒死牟の頸を落とそうとたたみかける中、半身となった玄弥は最後の力を振り絞り、血鬼術を発動!
再び黒死牟の体に幹を発生させ、固定・拘束!
最後は、玄弥の拘束、無一郎の赫刀、実弥と悲鳴嶼が頸を落とす
という全員の力により、黒死牟を倒すことに成功しました。
時透無一郎の赫刀シーンは、こちらの記事をどうぞ↓
兄・実弥の腕の中で灰となる
半身になりながらも玄弥は、無一郎や実弥の無事を最後まで気にしていました。
悲鳴嶼が、気絶している実弥を、そっと玄弥の隣に横たえます。
玄弥は、実弥が生きていることに安堵しましたが、目を覚ました実弥は、弟の体が鬼と同じ様に崩れていくことに気付き、泣き叫びます。
不死川兄弟は、お互いの気持ちをさらけ出した後、玄弥は、そのまま実弥の腕の中で灰となり、消えていきました…。
兄・実弥との関係性と涙の別れ!
玄弥と実弥、二人の心の距離が縮まる最期の時…。
長年抱えてきた深い傷が、ついに癒されていきます。
すれ違う兄弟の想い…実弥と玄弥の確執
玄弥は幼い頃から兄・実弥を慕っていましたが、実弥は弟を鬼殺隊に入れまいと突き放していました。
そのため、玄弥は「なぜ兄は自分を拒絶するのか」と悩み、実弥に認めてもらいたい一心で鬼殺隊へと入隊します。
実弥は、玄弥を傷つけるような言葉を投げかけることもありましたが、それは弟を戦いの世界から遠ざけたいという兄なりの優しさでした。
本当は、弟には、幸せな家庭を築いて平穏でいて欲しいと思っていました。
自分が守り、そこには絶対に鬼は来させない。という、兄としての思いがあったのです。
その気持ちは、なかなか互いに伝わらず、2人の関係は長らくすれ違っていました。
また、玄弥は、実弥が兄弟を守るために、鬼化してしまった母親を倒した時に、兄を責めたことについて、ずっと謝りたいと思っていました。
玄弥が最後に伝えたセリフ
玄弥は灰となって消えゆく直前、兄への感謝と愛情を込めた言葉を残します…。
兄ちゃん…ごめん……
あの時…兄ちゃんを…
責めてごめん…迷惑ばっかり…かけてごめん…
守ってくれて…ありがとう…
兄ちゃんが俺を守ろうと…
してくれたように…
俺も兄ちゃんを守りたかった…同じ気持ちなんだ…
兄弟だから…つらい思いをたくさんした兄ちゃんは…
幸せになって欲しい…
死なないで欲しい…俺の兄ちゃんは…
この世で一番優しい人だから…ありがとう…兄ちゃん…
鬼滅の刃21巻より引用
これまで誤解していた兄への想い、ずっと伝えたかった感謝の気持ち…。
すべての感情を、玄弥は震える声で伝えました。
この言葉を聞いた実弥も、涙を堪えることはできませんでした。
長年の誤解が解け、二人の心が本当の意味で通じ合った瞬間…!




玄弥が灰になって消えていく直前、兄への想いを全部吐き出すシーン…。もう泣かずにはいられない!
不死川玄弥の最後はファンに感動を与えたシーンの一つ!
不死川玄弥の最後の戦いは、本当に心に響くシーンでしたよね。
弱くても立ち向かう勇気、そして兄・実弥との固い絆…。
「家族愛」、「命の尊さ」、「本当の強さって何だろう?」と考えさせられる、鬼滅の刃らしい感動のシーンでした。
多くのファンの心を打つ「鬼滅の刃」ならではの描き方で、きっと読んでる皆さんも涙腺崩壊したはず…!




玄弥は、鬼殺隊の中では異端の存在だったけど、弱さと向き合いながら諦めない心、そして何より家族への深い愛情が詰まったキャラクター!