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ゴールデンカムイ【尾形百之助】最後の死亡シーンを解説!なぜ死んだ?

ゴールデンカムイ【尾形百之助】最後の死亡シーンを解説!なぜ死んだ?
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この記事では、ゴールデンカムイの人気キャラ、尾形百之助の死亡シーンについて解説しています。

個性豊かすぎる人物が多いことで
注目されている作品「ゴールデンカムイ」

「ゴールデンカムイ(金カム)」は、
アニメや実写映画・実写連続ドラマも大人気!

金カムには多くのキャラクターたちが登場しますが、
作品内でも高い人気を誇るのが尾形百之助です。

尾形はアイヌの金塊目的に繰り広げられる作中でも、
尾形の本当の目的や正体は謎が多く、
よりミステリアスな人物として描かれています。

そこで、この記事では作中屈指の人気キャラである、
尾形百之助の最後の死亡シーンや結末などを解説しながらまとめていきます。

  • ゴールデンカムイって死亡キャラが多いイメージだけど、尾形も最後は死ぬの?
  • 尾形の死亡シーンは原作漫画の何巻何話に収録されているの?
  • 尾形の死因を知りたい!

という方は、ぜひ参考にしてみてください〜◎

※ネタバレありなのでご注意ください!

「ゴールデンカムイ」尾形の死亡シーンを解説!

尾形百之助

「ゴールデンカムイ」でも屈指の人気キャラクター、
尾形百之助(おがたひゃくのすけ)は、
第七師団に所属している孤高の狙撃手(スナイパー)です。

ストーリー初期に杉元との戦いで、
顎の骨を折る大怪我を負ってしまい、
物語途中退場かと思いきや…
まさかのイメチェンで再登場を果たした人物!

第七師団で脱走兵扱いとなった後は、
土方一派、杉元一行、キロランケたちに同行、
単独行動などさまざまな勢力を渡り歩いていきます。

尾形百之助は31巻310話で死亡

尾形百之助の死亡は、単行本31巻310話

尾形百之助は物語終盤、
杉元一行と第七師団、土方一派、ヒグマが勢揃いした
函館行きの暴走列車にて最期の戦いに挑みます。

しかし、アシリパからの毒矢を喰らったことで意識が朦朧。

そのまま尾形は、
自分自身の左目に銃口を当てがい、
引金を引いて死亡しました。

尾形は自分の左目を撃ち抜き死亡(自死)

尾形百之助は、自分の左目に銃口を向けて、撃ち抜き死亡(自死)する。

尾形は金カムキャラの中でも、
何度も瀕死の重症を負いながらも復活していたため、
読者の間で「最後まで死なないキャラなのでは?」
とも言われていましたが……
金塊争奪戦の終盤、
函館行きの列車で死亡(自死)してしまいます。

左目を撃ち抜いた後の尾形は、
列車から落下し、暗闇に消えていきました。

尾形の死亡は作中では直接描かれてはいませんが、
金塊争奪戦後にロシア人スナイパー・ヴァシリが描いた絵画作品名や
野田サトル先生のインタビューで明らかになっています。

ヴァシリ作の絵画「山猫の死」

尾形の死亡が確定した場面は、31巻314話

ヴァシリとは、ロシアの国境守備隊所属兵士です。

尾形とは樺太で出会いますが、
スナイパー同士の勝負の末、
ヴァシリは顔の頬部分を撃ち抜かれ、敗北することに。

その後、尾形への復讐を誓い、
単独で日本まで追いかけながら、
杉元たちの旅に同行。

杉元たちからは「頭巾ちゃん」と呼ばれたり、
時には尾形にも劣らない狙撃の腕を披露したりして、尾形を追います。

最後の狙撃手同士の対決では、
初対面時と同様の一騎打ちになりますが、
勝負は尾形が勝利することで終結。

ヴァシリは、またしても尾形に敗北してしまいました。

そして、尾形は函館行きの暴走列車に乗車し、
このままヴァシリは物語途中退場かと思いきや……?

「ゴールデンカムイ」の最終回では、
金塊争奪戦後について描かれているのですが、
そこでは『山猫の死』というタイトルの絵画が登場します。

絵画を描いた作者は、ロシア人画家のヴァシリ・パブリチェンコ。

ヴァシリは尾形との最後の狙撃手対決後に
敗北しながらも尾形を追いかけて、
自害後に列車から転がり落ちた尾形の遺体を発見したとされています。

作中でも絵が上手である姿を見せるヴァシリに、
第七師団メンバーや公式キャッチフレーズ(孤高の山猫スナイパー)から
「山猫」と表現されている尾形。

つまり、ヴァシリの『山猫の死』という絵画は、
尾形の死を表している作品なのです。

絵画作品『山猫の死』は、同じ狙撃手としてヴァシリらしい弔いの方法だと言われているよ!

野田サトル先生インタビューより尾形の最期の描き方

尾形百之助

尾形の最期は理解してもらえるかな? という懸念は、ほんの少しありました。

というのも、最後に残る鶴見中尉がミステリアスなので、尾形までよく分からないキャラだと受け止められてしまえば良くないと思ったんです。作劇の手法として、極端に言ってしまえば、物語の全てのキャラは主人公のために配置されるべきだと思うんです。

樺太で尾形を殺さなかったのは、アシㇼパに人を殺す覚悟がなかったから。

杉元と再会したことで杉元の大切さを再確認する。

杉元を守るためなら地獄へ行くと覚悟する。

その覚悟を見た杉元もアシㇼパと地獄行きの特等席へ乗る覚悟を決める。

だから、アシㇼパは命がけで権利書を取り戻すことができた。

尾形には、この流れを作るためのとても重要な役目があったと思います。

なぜなら、多くの読者さんは、金塊の行方よりも主人公たちの関係性の行方のほうが知りたいと望んでいたでしょうから。もちろん生きたキャラクターを描くという意味でも尾形には尾形の物語があり、多くの読者さんが納得する決着にできるよう準備を重ねて丁寧に描いたつもりです。

読売新聞オンライン「読者を真正面から受け止め、納得してもらえると信じて描いたラスト――『ゴールデンカムイ』完結、作者が語る制作秘話<中編>」より引用

作者が語る制作秘話として、
原作者野田サトル先生へのインタビュー記事でも、
尾形の最期は丁寧に描いたと明らかにされています。

過去や心情などの背景がしっかりと描かれているのが、「ゴールデンカムイ」の魅力のひとつ!

尾形の本当の目的とは?

尾形の本当の目的は、出世して第七師団長に成り上がり、死んだ父親を見返すことであり、31巻304話に描かれている。

物語のメインとして描かれてきたアイヌの金塊争奪戦には、
主人公の杉元やアシリパの他、鶴見中尉率いる第七師団、
幕末の生き残りである土方歳三率いる一派など、
それぞれの勢力でははっきりとした目的を持って挑んでいます。

ですが、尾形は金塊を手に入れた後の使い道や
その後を思い描いていないほど、
金塊自体には興味を持っていませんでした。

そんな尾形ですが、
金塊争奪戦に第七師団を脱走しながらも
単独で参加した本当の目的とは……

  • 鶴見中尉率いる鶴見一派の一掃
  • アイヌの金塊争奪
  • 出世して第七師団長に成り上がる

とのこと。

さまざまな陣営に入り込みながら、
状況を引っ掻き回す尾形について、
鶴見中尉は尾形の本当の目的を暴いています。

「百之助 つまりお前は…… 『第七師団長なんぞ偽物でも成り上がれる』と証明したいのだろう?」

「母君を捨てた男も選ばれたその息子も たいして立派なものではなかったと… 欲しくても手に入らなかったものは価値など無かったと確かめてやりたいのだ」

※『ゴールデンカムイ』第31巻 鶴見中尉のセリフより引用

複雑な家庭環境の下で育った尾形は、
自己を形成するコンプレックスをひっくり返すために、
父親と同じ地位の第七師団長まで出世するといった
個人的な目的で金塊争奪戦に参戦していました。

鶴見中尉は尾形が腹の底で抱えていた本心を、
昔から理解していたことがわかるシーンにもなっています!

それにしても尾形個人の目的のためだけに行動していたなんて、意外すぎる展開に裏切られた読者も多かったみたい!

尾形の魅力については、こちらの記事でたっぷり解説中!↓

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「ゴールデンカムイ」尾形の壮絶な最期と結末を時系列で解説!

尾形百之助

杉元からは、物語序盤で顎の骨を割られ、
終盤ではアシリパが誤射してしまった毒矢から救うために
右目をくり抜かれるなど、杉元並みに重傷を負っていく尾形。

尾形はその都度回復を見せていたのですが、
金塊争奪戦の決着がついた函館行きの暴走列車にて自死してしまいます。

ここでは、尾形が死亡するまでを時系列としてまとめていきます。

狙撃手対決でヴァシリに勝利後列車へ乗車

狙撃手対決は、31巻303話〜304話

残ったアイヌの金塊と土地の権利書を手に入れた
杉元一行と土方一派を、尾形は狙撃しようと身を潜めていました。

しかし、尾形の目論見は
もう1人のスナイパー・ヴァシリによって阻止されることに。

そして、そのまま一騎打ちの狙撃手対決へ。

前回の樺太でも狙撃手対決では
尾形の勝利だったのですが……
今回も勝負のゆくえは、尾形が勝利!

ヴァシリを退けた尾形は、
杉元たちを追うために函館行き列車に乗車します。

アシリパの毒矢が腹部に命中

アシリパの毒矢が命中したのは、31巻309話

列車に乗り込むことに成功した尾形は、
列車の屋根の上で杉元と再会を果たしました。

尾形と杉元は2人とも譲らない
激しい攻防戦を繰り広げていくのですが、
ヒグマの乱入により杉元が一気に劣勢へ。

尾形にはチャンスが舞い込み、
杉元は追い込まれてしまい……
このままでは危ない!といった状況に、
アシリパが相棒でもある杉元をピンチから救うために
トリカブトの毒が塗られた弓矢を射ったのです。

アシリパが射った矢が向かった先は尾形!
そして、尾形の腹部に毒矢が命中!

矢に仕込まれた猛毒が尾形の身体を巡り、
尾形は錯乱状態に陥るのでした。

自分の銃で左目を撃ち抜いて落下してしまう

尾形が死亡するまでの行動は、31巻310話

尾形はトリカブトの猛毒の作用で錯乱状態になり、
昔の自分や腹違いの弟・花沢勇作の亡霊が見え始めます。

アシリパと勇作を重ねて見ていたことや、
自分は祝福されていたにも関わらず、
間違った選択肢を選び続けていたことに対して、
罪悪感を認めていきました。

やっと気付いた尾形でしたが、
尾形は残っていた左目に銃を向けてから引金を引き、
頭を撃ち抜いてしまったのです。

そして、暗闇の底へ列車から落下していくのでした……。

尾形が何を思って引金を引いて自死を選んでしまったのか、他にもっと道はなかったのか……たくさん思うところはあるけれども、尾形は想像以上に人間臭い人間だったことを知れて良かったと思うよ!◎

「ゴールデンカムイ」尾形百之助の死亡シーンと死に際の描かれ方は衝撃的!

尾形百之助

尾形百之助は、主人公の杉元やアシリパたちとも
一緒に行動しながら金塊争奪戦に参戦した人物でしたが、
物語終盤で死亡します。

アニメや実写化作品からの人気も高く、
読者人気も根強い登場キャラクターでもある分、
自分自身で左目を打ち抜いて死亡するという場面は衝撃的でした。

腹違いの弟である花沢勇作が亡霊になって
何度も登場したことから、尾形の死は
決まっていたことなのかもしれません。

ぜひとも原作ファンはもちろん、
アニメや実写映画、実写ドラマのファンも
漫画でチェックしてみてください〜!

「ゴールデンカムイ」で死亡したキャラクターについてまとめた記事もどうぞ↓

「ゴールデンカムイ」登場キャラクターと相関図については、こちらでまとめています~↓

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